【ブラシの剛性】
Lab#11に引き続き各フィラメントメーカーにおける同材質、同線径のブラシ毛材(フィラメント)がブラシの剛性(毛腰)に対して違いがあるのか調べてみました。
1.押付荷重の測定
今回は弊社主要製品の一つであるブラシロールの剛性を押付荷重として測定し比較しました。
テストブラシの構造は同寸法、同仕様のディスク式ブラシロールとし、ブラシ毛材を各メーカー同仕様のフィラメントを使用しました。
ブラシ毛材の仕様:A社、B社、C社共通規格 線径φ0.9mm #240sic砥粒入 波付き
2.測定方法
乾式の状態でテストブラシを電子秤に一定量押し付け荷重を測定。ブラシロール円周上の各ポイントで複数測定しその平均を押付荷重としました。
測定条件は各ポイントにて押付け量(圧下量)を1~5mmの各量に設定し測定。
3.測定結果
測定の結果、同材質、同仕様のブラシ毛材であっても各メーカーによって性能に微妙な違いがあるためか、その違いがブラシの剛性に表れています。 今回の検証では毛材Aと毛材Bが近い押付荷重を示していますが、対して毛材Cは約60%の押付荷重に留まる結果となりました。
研削や洗浄性を左右するブラシの剛性には毛材(フィラメント)の性能が大きく影響します。その毛材の選定を的確に行えるよう研究を重ねています。