SK-Lab

事例・お役立ち情報

【金属線毛材の研削量比較】Lab#21

2024.12.13
【金属線毛材の研削量比較】Lab#21

1.研削テストの概要

SK-Lab#7では、【砥粒入りブラシ毛材での研削量比較】をご紹介しましたが、今回はブラシ毛材に金属線を使用したテストブラシロールを製作し、研削量の比較調査を実施します!!

※金属線に関する詳細の説明はSK-Lab#19を参照ください!※

テストブラシ

テストブラシロール ブラシ毛材 ブラシサイズ(外径×ドラム径×毛丈)
A φ0.2-硬鋼線

D342×d242×h50

チャンネルサイズ CH#13

B φ0.8-硬鋼線
C φ0.2-ステンレス鋼線
D φ0.8-ステンレス鋼線

テストワーク

SUS304(2B材):80mm × 100mm × 3t

テスト条件

  • 試験機       :ブラシロール試験機(社内設備)
  • ブラシロール回転数 :600rpm、900rpm、1200rpm
  • ブラシロール圧下量 :0.5mm
  • テーブルスピード  :0m/min(停止)
  • 冷却水       :スプレー水(常温)

テスト方法

ブラシロール直下にテストワークを固定して3分間ブラッシングした後、研削量を測定します。

2.研削テスト結果

各テストブラシにおける回転数毎の研削量を図と表にまとめます。

研削量比較表図

研削量:【g/80mm幅】
テストブラシロール ブラシ毛材 ブラシロール回転数
600rpm 900rpm 1200rpm
A φ0.2-硬鋼線 0.367 0.573 1.102
B φ0.8-硬鋼線 0.890 1.485 2.016
C φ0.2-ステンレス鋼線 0.061 0.070 0.103
D φ0.8-ステンレス鋼線 0.339 0.531 0.662

3. 最後に

ブラシ毛材の線径や材質が異なると研削量に大きな違いがあることがわかりますね!またブラシの形状や使用環境などもブラッシングに大きな影響を与えるため、今回のテスト結果は特定条件下でのあくまで一例にすぎません。

今回使用したブラシロール試験機を用いて社内の開発・試験のみならず、お客様からのご依頼による試験も行っております。試験条件やテストブラシに関しては、可能な範囲で出来る限りお客様のご要望に応じます!ぜひ気軽にご相談ください!!

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