1.酸化被膜除去テストの実施
丸線研磨装置「SKクリーンAD4型」で挑戦!
オイルテンパー線(φ4)の酸化被膜を除去したい!!
丸線研磨の専用装置「SKクリーンAD4型」、その内部で回転するSK型ブラシロール
「真っ黒な酸化被膜をギラギラに磨く」を想定し、短寿命だが強力な研磨力のフラップホイルに対抗するため、長寿命で強力な研磨力をもつダイヤ砥粒入り毛材のSK型ブラシロールで臨みます。
テストワーク・・オイルテンパー線(φ4)
テストブラシ・・外径φ200×面長190L
① フラップホイル #100SiC砥粒
② SK型ディスクブラシロール φ2.0-#120ダイヤ砥粒入り毛材
③ SK型ディスクブラシロール φ1.0-#180ダイヤ砥粒入り毛材
④ SK型ディスクブラシロール φ1.2-#100 SiC砥粒入り毛材
ブラシ回転数・・1166rpm(自転50%)、290rpm(公転50%)
押付け量・・1mm~1.5mm
丸線の送り速度・・約10m/min
通し回数・・1回
2.テスト結果
テスト写真比較
[テスト前]
真っ黒な酸化被膜です。
[①フラップホイル #100SiC砥粒入り毛材]
銀色にギラギラしていますが砥粒が粗いため深い研磨傷が見られます。
[②SK型ディスクブラシロール φ2.0-#120ダイヤ砥粒入り毛材]
ダイヤ砥粒入りなのでフラップホイルに近い研磨力が見られます。砥粒粗さが#120なので、研磨跡はより浅く細かくなっています。
[③SK型ディスクブラシロール φ1.0-#180ダイヤ砥粒入り毛材]
毛材線径が細く、砥粒も細かいため、酸化被膜を完全除去できず黒ずんだ外観です。
毛材が柔らかいため研磨跡も薄くなっています。
[④SK型ディスクブラシロール φ1.2-#100SiC砥粒入り毛材]
酸化被膜がほぼ残っています。今回の酸化被膜はかなり強固だったので、一般的な砥粒(SiC)入り毛材では通過回数を増やす等の対応が必要です。
⇒仕上がりのご希望にもよりますが、長寿命化対策としてフラップホイルの使用箇所にブラシロールで代用ができることがわかりました。